木山&三代目の怪しい(!?)トーク!!

その7・祝!ダブあすバージョンアップ&お引越!!てな訳でダブあすプロトタイプのお話その3!の巻。


 前回の続き………の前に。

  雅貴:「センセ、まだテープ起こしてないのかよ!?」
  木山:「だから、今やってるだろ!?」
 明日香:「もうっ!!信じられない!!前回のトークからどれだけ経ってると思ってんの!?」
  雅貴:「しかも、小説の方もスローペースだし。」
 明日香:「いいかげんにして欲しいわよね。」
  木山:「どああああああっっっ!!!それはこっちの台詞だ!!俺の持ってるページは、ここだけじゃねーんだぞ!!」
  雅貴:「だからって。」
 明日香:「ねえ。」
  木山:「うぐぐぐぐ……お前らという奴は……。どーしてそんなナーイスなコンビネーションで俺を追いつめてくれるんだ!?」
  雅貴:「センセ、それは誤解だ!!追いつめるなんて!!!」
 明日香:「そうよ、センセ。ただ単にあたしたちは事実を言っているだけなんだから。」
 雅&明:「だから、早くテープ起こして次の話とトークをやろうね。」
  木山:「ひ……ひどい………。他にも作らなきゃならないページもあるのに……。」(←涙声)
  雅貴:(木山の肩にぽんと手を置いて)
     「早く引越パニックからたちなおろーね。」
  木山:(無言でため息をつく。)
     「お心遣いありがとう。わかったから、早く出てって。」
  雅貴:「はいはい。」

 さて、ここから先は前回の続きです。

  木山:「えーっと、どこまで話したっけ。」
 きつね:「ダブあすのオリジナル設定があるって所まで。」
  木山:「あ、そうだった。そうだった。」
  恋美:(瞳を輝かせて)
     「で、センセ。どんなものなの?」(←わくわく)
  木山:「いや、それをこれから話すんだ。さっき、明日香ちゃんがごみの中から拾ったレポート。それを出してくれ。」
 明日香:「解ったわ。はい。」(←先程の設定表のレポート用紙を取り出す)
  木山:「この『オリジナル版 ダブルあすかの事件簿』はね、一応セイント・テール世界とは切り離している話なんだ。
      あの頃、僕の小説はファンタジーが主流でね。高校の3年の時(1995年秋)先程のプロトタイプと平行して考えたんだよ。
      要するに『ダブルあすかの事件簿』は、飛鳥と明日香の名前を持つ2人がいれば十分に条件が成り立つから。
      その点で言えば、別にセイント・テールのパロディーでなくても良かったんだ。」
  芽美:「そんなもんなの!?」
  木山:「そんなもんですって。あの頃の僕は……今でもそうだけどパロディーはあまりやりたがらなかったから。
      できるだけ、オリジナルの話にカスタマイズしようとしたんだね。」
  大貴:「ちょっと待て。パロディーはやりたがらないって、じゃあ今やっているダブあすはどうなんだ??」
  木山:「僕の中では、このダブあすは単なるパロディーを超え得るものとして位置づけてますから。その可能性を求めて
      執筆しているものですからね。」
 明日香:「それで、センセ。どんな話なの?そのオリジナル版は。」
  木山:「さっきも言ったと思うけど、あの頃の僕の話はファンタジーが主体だったんだ。だからその要素はものすごかっ
      た。セイント・テール以上に。」
  雅貴:「と、言うと??」
  木山:「いやー、魔法出て来るわ、呪い出て来るわ、人造人間(ホムンクルス)出て来るわ。もう、完璧に現代ものファンタジー。」
  雅貴:(あきれ顔で)
     「おいおい………。」
  木山:「んで、主人公の名前が飛鳥雅樹。」
  雅貴:「え!?それって……。」
  木山:「そうだよ。はっきり言って正真正銘、今の雅貴君の原形。さすがにセイント・テールとの関連性を払拭しようとするとね……。
      ほら。ここに書いてあるだろ?」

     (オリジナルダブあすの設定表を指差す木山。以下はそこからの引用。)

      飛鳥雅樹:高校2年生。両親は私立の興信所を営んでいる。その両親は、仕事が多く帰ってくる事はほとんど無い。
           両親を手伝い、その関係から、自身が事件を手がける事もある。
           たぐい希なる運動神経と明晰な頭脳を持つ。
           しかし、現在において罪を犯しながらその存在を巧みに隠す悪党に憤りを感じて
           怪盗・ライトサーチャーとなって活躍する。

     (引用終わり)

  雅貴:(目をむいた表情)
     「怪盗!?」(←素っ頓狂な声)
  木山:「そうだよ。オリジナル版ダブあすの『飛鳥雅樹』君は探偵でありながら、同時に怪盗でもあるんだ。」
 きつね:「なんて無茶苦茶な……。」
 明日香:「まったくだわ。」
  木山:「だからね『ライト・サーチャー』がいる時に雅樹くんがいないから『あれ?飛鳥くんはどこに行ったんだ??』なーんて
      ネタもあったね。」
  雅貴:(あきれ声で)
     「おいおい……。」
  木山:「それでね、明日香ちゃんの設定はこうだったんだ。」

      (またもや、オリジナルバージョン設定表より引用。)

      大沢明日香:雅樹の同級生。彼女は、怪盗・メビウスリンクとして活躍する。
            一人暮らし。両親は外国に。

      (引用終わり)

 明日香:「………」(←絶句)
  雅貴:「へー。『明日香ちゃん』も怪盗だったんだ。」
  木山:「うん。そうなんだよ。」
 明日香:「こ、これって……もしかして……。」
  木山:「ま、雅樹も明日香ちゃんも今の飛鳥ちゃんとゆうきちゃんの原形だよねぇ。」
 明日香:(頭を抱えて)
     「あぁっ!!やっぱりいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
  雅貴:「何やってんの?ゆうきちゃん。」

 明日香、木山を抱えて部屋の隅に。引きずられた木山に詰め寄る。

 明日香:「ちょっと、センセ!!あたしの正体ばれたらどーすんのよ!!」
  木山:「大丈夫だと思うけど?だって、雅貴だぜ?あのドンカンアスカJr.の息子だぜ?」
 明日香:「何言ってんの!!あれで雅貴さんミョーな所で鋭いんだからっ!!!」
  木山:「なーに。だいじょーぶだいじょーぶ。」
 明日香:「……このセンセのお気楽さが恐いわ……。」
  雅貴:(遠くから)
     「おーい、ゆうきちゃんにセンセ。何やってんの?」
 明日香:「あ、何でもないわよ。」(←叫び)
     「センセ……もしもばれたら、判ってるわね!!」(←凄絶な表情。)
  木山:「ゆうきちゃん、こわひ……。」

 戻ってくる2人。

  雅貴:「何話してたんだ?ゆうきちゃん。」
 明日香:「うん。ちょっとね。(^_^)」
  雅貴:「そーいえばさぁ。この2人が俺たちの原形だって言ってたよね。」
  木山:「うん。」
  雅貴:「と、言う事は明日香ちゃん!!」
 明日香:(どきっ!!!)
  雅貴:「怪盗の設定、削られちゃったんだね!!」

 木山と芽美、ガッタンと椅子から転げ落ちる。

  木山:『こっ……このドンカンヤロー!!!』(←心の声ね)
     「そ…そうなんだ。」(←雅貴に言った答え)

 ほっと胸をなで下ろす明日香。

  恋美:「で?あたしは?」(←興味津々)
  木山:「あー。出てないよ。これには。オリジナル版の雅樹くんの設定は、一人っ子だから。」
  恋美:「え〜〜〜〜〜!!!どうして!?」
  木山:「恋美ちゃんは、もともとひめさんのキャラだから。オリジナル版では出てこないよ。」
  恋美:「そんなぁ。構想自体も無いの?」
  木山:「うん。大体、僕は小説の主人公は男の子を置くからね。」
  恋美:「なぁんだぁ。でも、お兄ちゃんの設定はこの時分にセンセの中に出てたのよね。」
  木山:「うん。」
  恋美:「おかしいじゃない。だって、お兄ちゃんの名付け親はおんじさんなんでしょう?」
  木山:「その話は、後でね。」
 きつね:「それで、どうしてこの話を書かなかったんだ?」
  木山:「うん。それをこれから言おうと思ってたんだ。じつはね。プロットまで出来てた。」
  芽美:「えっ!!それじゃ、何で!?」
  木山:「プロット作った時点で、めんどくさくなっちゃった。えへっ!!(はぁと)」

 全員、ずっこける。

  雅貴:「なんじゃ、そりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 明日香:「信じられない!!」
  芽美:「クリエイターの風上にも置けないわねっ!!」
  大貴:「まったく、行き当たりばったりと言うか……。」
  恋美:「実は何も考えてないんでしょ?」
 きつね:「…………」(←あきれて物も言えないらしい。)
  木山:(みんなの視線に絶えながら。)
     「で、でも……僕がこれを執筆したら、みんな出番無しだったんだよ?それでよかった?」
  全員:「う……。」
  木山:「つまりだねぇ。オリジナル版は、この今書いているだぶあすを執筆する為の布陣に過ぎなかったわけだ。」
  雅貴:「あー、もう!!」
 明日香:「ったく……。」
  木山:「ま、僕自身が設定無茶苦茶だなって思ったのと、それからファンタジーばりばりだった事が書かなかった理由だよね。
      あのころ、結構半分ファンタジーみたいなものを書きまくって、その路線に辟易していたからね。」
 きつね:「例えば?」
  木山:「ボーイ・ナイトとか。それから、ドラゴン・クォーターとか。」
  大貴:「なるほど。」
  木山:「ちなみに、これを考え出した頃からぽつぽつとインターネットカフェに行き出したんだよ。」
  雅貴:「お!!と、言う事はそろそろ……。」(←ずずいっと身を乗り出す。)
  木山:「このオリジナルのダブあすから1年と少し経った頃かな。もう、その時にはダブあすの構想はあったけど半分諦めてた。
      それで、いつか日の目を見る事もあるかなと少しだけ考えていろいろとしょーこりも無く構想を温めていたんだ。」
  雅貴:「少しだけ?諦めてたのか!?」
  木山:「当然だよ。飛鳥ちゃん。だってセイント・テールからもう1,2年ほど経っててだよ?しかもオリジナルは、ぽしゃってるし。
      もう半分忘れてたね。あの時。だけど、そうやって構想を温めていたこのダブあすが今、日の目を見たのは……。」
  恋美:「あ、そうか!!あたしとの出会いね!!!」
  木山:「そーゆー事!!去年の年末ごろか今年の初めごろかだったかな。初代のメインホムペをたち上げてしばらく経った頃だよ。
      たしか。ちょっとした冗談のつもりでYahoo Japanでしっぽページを検索したんだよね。そしたら、ひめさんのページに
      ぶち当たった。そこで恋美ちゃんプロジェクトの事を知ったんだ。」
 明日香:「恋美ちゃんプロジェクト!?」
 きつね:「要するにアスカJr.と芽美ちゃんの子供の話を読みたいって言うひめさんへの要望があって、ひめさんがそれに応えた
      わけだ。それを機にしてひめさんやおんじさんやめいみ@rubyさん等のしっぽファンが『恋美ちゃんの話をもっと読み
      たいっ!!』とか、特にひめさんが『恋美ちゃんの話をみんなで書こう!!』とか言い出して始まったインターネット上の
      『セイント・テール次世代話プロジェクト』の事だよ。」
  木山:「ちょっと違うかもしれないけど、わかりやすい説明ありがとう。きつねさん。ま、そーゆーものの成果をひめさんとこ
      で見たんだ。んで、恋美ちゃんの自己紹介のページにお兄ちゃんがいるって書いてあって……。」
  雅貴:「俺の名前があったってか?」
  木山:「そうだね。おんじさんが名付け親って事になっているけど、僕が考えていたオリジナル版・パロディー版の双方とも実は
      この時点で『雅貴』だったんだ。だからびびったよ。思ったね。『誰でも考える事は同じかぁ。』ってね。だから、ダブ
      あすの雅貴はある意味、僕が考え出したキャラクターなんだよ。恋美ちゃんはひめさんたちによって設定がほとんど完成
      されていたけど、雅貴は名前があるだけで殆ど白紙だった。それこそ『恋美ちゃんのおまけ』状態だったんだ。そこで、
      僕が考えていた『飛鳥雅貴』の設定をそのまま『恋美の兄』に流用して創ったのが今の雅貴なんだ。」
  恋美:「そ…そうだったんだ……じゃ、お兄ちゃんなのに、その全体像が固まったのって……。」
  雅貴:「俺って、兄なのに妹よりも後に全体像が固まったのか!?」
  木山:「ま、そういう事になるね。あ、もっとも『大人になったら捜査官になる』ってのは、恋美ちゃんの紹介内でもあったけど。」
  芽美:「ちょっと待って。それって……雅貴が今の雅貴でいられるのって、木山さんのおかげ!?」
  木山:「よして下さいよ。照れますって。ま、確かにそうかも知れませんがね。あのまま僕がダブあす書かずに置いておいたら、
      雅貴のキャラがそれこそ『アスカJr.の廉価コピー版』みたいになってたかもしれませんし。ま、今の雅貴がそうではな
      いかと言われれば、これも僕としては首をかしげてしまうかもしれませんが。」
  大貴:「俺の廉価コピー?」
 きつね:「例えば、毎日恐怖の階段落ちしたり、世紀末的運動神経でひどい目に逢ったり……。」
  木山:「恋美ちゃんが怪盗になってて、兄はそれを判らずに追うあんぽんたんだったり……。」
  雅貴:「うあ。それはセイント・テールからの派生を考えると工夫もくそも発展も無くてすっごく嫌かも。」
  恋美:「うーん。あたしが怪盗かぁ。ちょっとだけやってみたかったかも。」
  雅貴:「だーかーらー。しゃれになってないから、やめろって。」(←半分あきれ顔)
  恋美:(にこりと笑って)
     「冗談よ。冗談。」
  木山:「だから、そう言う工夫もくそも発展も無い話はやりたくなかったんだ。そこで雅貴の設定は両親の良い所を受け継いだ
      頭脳体力双方活用型ただし、体力系は自分の集中力による限定付きと言うものになったんだ。」
  大貴:「頭脳や意志の強さは俺似で、」
  芽美:「体術やルックスはあたし似ね。でも、集中力が出ないと……。」
  木山:「そう。集中が来ないと、アスカJr.並みより少しマシかなって力しか出ない。体術はね。」
  雅貴:「知識は親父と母さんからバランスよく受け継いだり、自分でも調べたりするぜ。普段の体育はまったく駄目だね。」
 明日香:「なるほど。だからあんなにルージュを追いかける事が………。」
  芽美:「そうよ。嬉しい?明日香ちゃん。」
 明日香:(顔が赤くなる。)
     「………………………………!!」
  雅貴:「どうした?明日香ちゃん。」
 明日香:(はっとして)
     「そ、それより話の続きいきましょ!!さ、さ、センセ!!」
  木山:「うーん。恋美ちゃんの自己紹介には『優しいお兄ちゃん』と言う雅貴の設定もあったけど。」
  恋美:「うん。お兄ちゃん、すっごく優しいの。」
  雅貴:「ま、妹はかわいがらなきゃ。でも、甘やかすのとは少し違うぜ!!」
  木山:「そう。そこが雅貴の妹に対する態度と僕は考えてるんだ。」
  恋美:「え?」
  木山:「つまり、妹に対しては優しいけれど、言う事はビシッと言う。時に厳しい面も見せる。また、時にはからかってみたり
      もする。雅貴は、そんな兄なんだ。」
  恋美:「それはもう、実感しまくってるわよ。センセ。」
  木山:「誕生日プレゼントに、参考書を送るような奴だもんねぇ。」
  雅貴:「何かまずいか?それが。」
 明日香:「ま…雅貴さん……中学生の女の子にそんな物送っても……。」
  恋美:「いいの。明日香ちゃん。解ってるもの。解ってるから余計に……ね。」
  芽美:(大貴に振り向いて)
     「こういうどこかドンカンな所って……あなたかしら?」
  大貴:「多分、そうだろうなぁ。」(←苦笑)
 明日香:「ところでセンセ。ダブあすで恋美ちゃんと雅貴さんで、あたしは?」
  木山:「と、言うと?」
 明日香:「いや『ダブルあすか』でしょ?雅貴さんと大貴おじさんでそれが成り立つのに、何であたしが?」
  木山:「ふっ。解ってねぇな。『飛鳥』と『明日香』と言う同音の、されど違う字面の『あすか』がある。それを活用せずして、
      どうしてダブあすを名乗れようか!!もしゆうきちゃんが言う通りにしたら、僕はダブあすをダブあすと名乗ってなかっ
      たろうね。もともとダブあすはこの二つの字面を持つ2人の主人公を軸に書きたかったわけだから。」
  大貴:「そう言えば木山さん!!なんで俺を入れてトリプルアスカにしなかったんだよ!!少しショックだったんだぞ!!!」
  木山:「だって、大貴さん、あんた親。しかも前シリーズに当たる原典(セイント・テール)の中心人物。息子のファイルにまで
      でしゃばろうってのは、ムシが良すぎ。息子の成長を見守り、ピンチにはさりげなく助ける役なんだから。あなたたち
      夫妻は今回。それが主人公(アスカ3rd)差し置いて活躍してどーすんの。」
  大貴:「うーん……。」
  木山:「さて、ここで飛鳥ちゃんと飛鳥探偵と恋美ちゃんには、このヘッドフォンを。」
  雅&恋:「え!!なんで!?」
  木山:「ここから先のトークはちょっとね……。」
  大貴:「何かまずい事でもあるのか?」
  木山:「うーん。裏設定に関する事なんだよ。知られるとちょっとね。」
  大貴:「で、どうして芽美と明日香ちゃんときつねさんはO.K.なんだ?」
  木山:「意味が無いから。知ってるからだよ。さ!早くヘッドフォンしてよ!!」
   3人:「はいはい。」
  木山:(一息ついて)
     「これでこれから先の会話は3人には聞こえてない……と。さて、次の話題なんだけどゆうきちゃんに関する事ね。」
  芽美:「それって、ルージュ・ピジョンに関する事も全てって事?」
  木山:「そうでなければ、わざわざあの3人にヘッドフォンしてもらった意味無いじゃないか。」
 明日香:「あたしの事って……何やるの?」
  木山:「ま、簡単な事だよ。ダブあすをやるに当たって、僕が気をつけねばならなかった事ってなんだと思う?」
  芽美:「うーんと、セイント・テールの持ち味を活かしながら自分の持ち味を殺さない事?」
  木山:「正解!!それには、まったく同じシュチュエーションで違いを対比させる事が一番いいんだ。」
 きつね:「ああ。それでルージュか。」
  木山:「そのとおり!!せっかく冒険探偵物のシリーズをやるなら、ぜひ怪盗をやりたかったんだよ!!それから、セイント・テールを
      オマージュとした作品構成をやりたかったしね。それから、さっきまで言った全てのダブあすの基本。それらをひっくる
      めてしまって考えた時、ルージュは自然に浮かんで来たね。でも、いきなり怪盗物ってのもセイント・テールのコピーみた
      いで嫌だったから『爆弾魔の嘲笑』とセットにして出したんだ。ダブあすは怪盗物だけじゃなくていろんな事件を扱います
      と言うアピールだね。」
 きつね:「しかし、何でルージュ・ピジョンなんだ?」
  木山:「飛鳥時代の年号で『朱鳥』と言うものがあるんだ。それは、とりもなおさず飛鳥時代から始まる『明日香=飛鳥』の始まり
      でもある。当時の奈良県明日香に当たる所で、慶吉を現す朱い鳥がいっせいに羽ばたき飛び立ったんだ。時の天皇はそれを
      記念して年号を『朱鳥』に改めて明日香の地を良き鳥の飛ぶ地、即ち『飛鳥』と定めた。ルージュ・ピジョンの名前もそこ
      から来てるんだ。僕にとって鳥ってのは、大体平和を表す鳩が好きだからね。」
 きつね:「な…なかなか由緒あるネーミングだな……。」
  芽美:「つまり、ルージュ・ピジョン=朱鳥=飛鳥=明日香って訳?」
  木山:「そう言う事。日本史に詳しい奴が見たら、一発でネタがばれるね。」
 明日香:「なんか安直な気がするんだけど……。それじゃ、あたしは本名が先にあってそこからルージュの名前がつけられたって事?」
  木山:「うん。そうだよ。」
 明日香:「名字の『結城』は?」
  木山:「あぁ。あれは単に『タカマガハラ』の主人公の『結姫』ちゃんにあやかったんだ。と、言うのはね。結城明日香ちゃんの過
      去に孤児院暮らしとそこで培った『母さんパワー』ってのがあるんだ。そーゆー設定を持つキャラだから、つい……。まあ
      いわゆる小ネタだね。解る奴だけ笑ってくれって言う。あ、ダブあすにはきちんと『若狭さん』と言うキャラがいるからね。
      ダブあすの結城明日香ちゃんと『タカマガハラ』の若狭結姫ちゃんは全くの別人だよ。言わなくても解ると思うけど誤解す
      る馬鹿がいると困るから念のため。」
 明日香:(がくっとこけて)
     「な…なんなのよ。それは……。」

     (ここで3人に振り向いて、ヘッドフォンをとるように言う。)

  木山:「さて、この位でダブあすの歴史について言いたい事や裏話は大体出尽くしたけど……他に何かある?」
  恋美:「センセ、結局何を話したの?」
  木山:「そ…それは……ま、いいじゃないか。」
  雅貴:「気になるなぁ……。」
  木山:「気にしなくても、いいじゃないか。飛鳥ちゃ〜ん。」
  雅貴:「だからセンセ。飛鳥ちゃんはいいけど、その鼻にかかった野暮ったい声はやめてくれよ。」
  木山:「はいはい。ま、そんなこんなでバージョンアップ・引越・1000カウント記念トーク、これで終了です。皆さん、
      ありがとうございました。」
 きつね:「あいよ。ご苦労様。」
  大貴:「これからも、息子たちをよろしく頼むよ。木山さん。」
  芽美:「ほんと、お願いね。」
  木山:「あ、いや、こちらこそ……。」
 明日香:「まったく……それはともかく、これからも!!」
  恋美:「そうそう!!あたしやお兄ちゃん、明日香ちゃんやパパにママが大活躍の!!」
  木山:「冒険・謎・スリル・時折ソフトなバイオレンスも交えた『ダブルasukaの事件簿』を!!」
  雅貴:「どうかこれからも!!」
  全員:「よろしくお願いしま------------す!!!!!!!!」


                            トーク その7 終わり

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