木山&三代目の怪しい(!?)トーク!!

その1・きめ台詞!……の巻。


  鳴り響く太鼓の音。出張って来る木山&雅貴。
  舞台中央まで出てきて一礼。
  鳴る拍手。

  木山:「どーも、みなさまこんにちはーっ!木山でーっす!」
  雅貴:「どもどもっ!全国の皆さん、僕がアスカ3rd、みんなの雅貴君でーっす!」
  木山:(雅貴の頭をはたいて)
     「誰が『みんなの』だ!思い上がりもはなはだしい!」
  雅貴:(頭を押さえて)
     「いってぇぇぇ!何すんだよ!」
  木山:(憮然とした顔)
     「いいか、お前はただのパロディーの一登場人物にしか過ぎないんだ!そこを良くわきまえろ!」
  雅貴:(言い返せない)
     「………………(怒)」
  木山:(落ち着き口調)
     「さて、それを踏まえまして彼は何と名探偵の役柄をになってるんですねー。最近の名探偵の
      はやりと言えば『きめ台詞』です!」
  雅貴:(疑問口調)
     「きめ台詞!?」
  木山:「そう!日テレのアニメの主人公たちしかり!テレ朝2時間枠の女性検死官しかり!その他のマン
      ガの探偵しかり!雅貴、お前の親父も確かきめ台詞をもってたな?お袋もそうだったろ!」
  雅貴:「あれって、きめ台詞なのか……?お袋はともかく、親父のは捨て台詞じゃ……。」
  木山:「(^^;;;; それはともかくっ!きめ台詞なんだよっ!時代はっ!」
  雅貴:「強引だなぁ。」(あきれ口調)
  木山:「そう!お前もちゃんとした気の利くきめ台詞を持っておかないと、親父のような探偵なんて、とてもとても……。」
  雅貴:「そ、そうかな?」(すっかりその気になっている。)
  木山:「ああ!だから今回はこの俺がそれを考えてやろうって訳!」(得意げ)
  雅貴:「例えば?」
  木山:「例えば……そう。お前三代目だからな。『じっちゃんの名にかけ………』」

  雅貴、慌てて靴を脱ぎ、かかとで木山を殴る。スパカーンと言う小気味いい音。

  木山:「痛えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!何すんだ!しかも踵で殴ったろ。本気で痛いぞ!それは!」
  雅貴:「俺は、金( )一少年か!?」
  木山:「気にするなよ。そんな事。どうせ同じK談社だろ?」
  雅貴:「気にするわい!」
  木山:「むう、それなら『真実はいつも1………』」
  雅貴:(またもや木山を殴る。)
     「やめんかーーーーっ!それはS学館のコ( )ンだろ!しかもアニメ版!」
  木山:(頭を押さえながら)
     「だったら『事件解決………』」
  雅貴:「ゲームで有名なE社の少年探偵( )方かよ!」
  木山:「それなら『死者の声を聞く耳と、真実を見詰める目を持って…………………』」
  雅貴:(げんなりした声)
     「テレ朝二時間枠………」
  木山:「むう。仕方が無い。これだけは出したくなかったが。」
  雅貴:「何だよ。まあ、ろくなもんじゃないと思うが。」
  木山:「イッツ・ショータイム!」
  雅貴:(木山の首を絞めながら)
     「いいかげんにしろぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
  木山:(首を絞められながら揺さぶられる。)
     「ちょ……待て………。」

  舞台裏から出てくる係員。二人を引き離す。
  二人とも、すっかり息が上がっている。

  木山:「どれがいいんだよ。わがままなやつめ。」
  雅貴:(いまだ大興奮)
     「どっちがだぁぁぁぁぁぁ!大体きめ台詞なら、俺も考えてるんだ!」
  木山:「何だよ、言ってみろよ。」
  雅貴:(係員を振りほどいて、服を整える。)
     「いいか、よく聞けよ『俺の謎は、俺が解く!』」
  木山:(憮然とした顔。係員を振りほどいて服を整える。)
     「さっさと言えよ………。」

                                                 幕

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