木山のコメント


 どうも!木山です。前回告知した『FILE 3 しっぽに捧げる鎮魂歌(レクイエム)』を、お送りします。
 しかし、コピーテールもこの話もイメージしたより全くの別物。(泣)
 テールファンの皆様、どうかカミソリレターだけはご容赦ください。(いや、マジで………)

 本来、この話は雅貴の「ルーツ話」になるはずでした。
 雅貴が両親の心に触れてどう思うか、そして自分は何をすべきか。
 でも、ここではこの結果は後のファイルに先送りです。
 雅貴の中でもすぐに結果は出ないでしょう。

 雅貴とセイント・テールが戦ったらどうなるか。
 その辺、興味があるでしょう?
 それを実現したかったんですが、皆様ご承知の通りセイント・テールはアスカJr.に捕まってもう出て
くる事はありません。
 それに、聖華市ではもうセイント・テールの出る幕はなくなってます。(Jr.と3rdの尽力ですね。)
 そこに彼女を出す、しかも雅貴と敵対させるには、こういう方法くらいしかなかったかな、と思って
本編のようなストーリーになりました。
 でも、私はどうしても彼女を敵役には出来ませんでした。
 結局、不完全なコピーと言う形で彼女の封印を行う事になったのです。
 全く、この話、どこでどう間違ったんだろうなぁ。
(FILE 7にて芽美ちゃんがルージュ相手にセイント・テールの名を出してましたが、あれは芽美ちゃんの
 いたずら心から出たものです。)

 で、さらにこの話はアスカJr.のために作った話でもあります。
 そのためかこの話、Jr.をはじめとするセイント・テールキャラがむちゃくちゃかっこいい。
 主人公であるはずの雅貴よりもいいとこどりだぞ!おい!
 しかも、佐渡なんかすごい純愛野郎でしかも賞取り腕利き記者に!
 しかし、Jr.に関してはそれ相応の(それ以上の?)ひどい目にあってます。
 はっきり言ってしまえば、芽美ちゃんをその腕に抱くための中学時代の傷をここで一気に負ったと言
うのが正解でしょう。
 彼女をきちんと手に入れるにはこのぐらいやってもらわないと。
 監禁されて悩むだけでハイおしまいはないでしょう。
 芽美ちゃんが彼を取り戻すために追った苦労の何分の1かはきちんと傷を負ってもらいたいものです。
 言わば、これだけやって深い二人の、そして家族の絆が更に深まれば安いものだな、と。
 「絆」も、実はこのシリーズのテーゼです。

 ここで出てきた新たなるアイテム。
 でもまだ完成してません。
 深月恭一・作『ジェット・ブレード』
 どのFILEで出るかはまだ内緒です。

 おそるべしっ!
 とうとう『あいつ』が出てきました。
 羽丘・飛鳥一家、最強にして最凶の敵。
 そして、雅貴の倒すべき大いなる宿命の巨悪。
 プロフェッサーと彼の率いる組織『ハーブ』。
 なぜそうなのかは………おとと。

 プロフェッサーもそうですが、この話は後の話の伏線が多数出ています。
 例えば、SENSON☆ゞさんの「くるならきてみろ!」で出てた疑問。

『なぜ、ルージュはセイント・テールの正体を知ってるの!?』

 この答えも、実はここにあります。そう、これですね。

 今回のプロフェッサーの野望は家族の絆で見事に切り抜けられました。
 しかし、果たして雅貴はこれからの運命の罠を見事に潜り抜ける事が出来るでしょうか!?
 物語が、佳境に入った時、雅貴は、恋美は、そしてルージュは果たして………!

 では、次回の予告です。

  次回の話は、2月中までに話をアップできれば『FILE 6 学園の戦場バレンタイン!(仮)』
  もしそれが無理なら、『FILE 10 心の中の紅の鳩-少女の理由-』です。
  お楽しみに!

 (もしFILE 6なら、雅貴の通う慶正学園が舞台です。ここは男子校なんですねー。
  ヤローばっかりの学園のバレンタインに起こる一筋の嵐とは!?)

© Kiyama Syuhei 木山秀平
© 立川 恵/講談社/ABC/電通/TMS
(asuka name copyright from「怪盗 セイント・テール」)
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